子どもたちが普段から
見たり聞いたりしているもの。
それって、
大人の声や友だちの動き、
木々が風に吹かれたり、
ちょうちょがひらひら飛んでたり。
もしかしたら
私たち大人には気づかない、音や匂いも
感じているのかもしれないな。
いつもとおんなじ一日の流れの中で
いろんな刺激を受けながら
一人ひとりの心の中に
刻まれていくと同時に
行動に移したい気持ちが
湧いてくるんだね。
○○で遊びたい。〇〇食べたい。
〇〇を作ってみたい。
〇〇ちゃんはどこ?これはなに?
などなど
やる気や疑問でいっぱいになったとき
子どもたちの主体性としてのイメージが
ココロの中に
ちゃんと芽生えた証拠です。
ココロの中で芽ばえた子どもたちの
「やってみたいこと」
それぞれのイメージは
たのしい遊びへと移行していきます。
「できた!」の気持ちの達成感。
失敗したから
「もう一度やってみる」の根気。
それらを繰り返し経験することで
自分を見つめ直したり、
行動を振り返りながら
遊びを通して学んでいくことが
いっぱいあるのです。
きっと大切なものが見つかります。
子どもたちのココロの声を
いつでも寄り添いながら
聞いていたいのです。
手のひらにのせても
見えないほどの小さなことから
抱っこできないくらいに大きなものまで
一緒に見たり考えたりしたいんだ。
その時に
お友だちも一緒だったら素敵だね。
たくさんの可能性を
一緒に見つけよう。
いっぱい遊ぼう!キラキラ輝く宝物を
一緒に見つけよう。
先生は、みんなと一緒にいたいんだ。
先生やお友だち、広い園庭や遊具。
お部屋の中の
机や絵本、クレヨン、
折り紙、はさみ、のり。
数えきれないくらいに
いっぱいあります。
カエルさんが会いにきてくれたり
どんぐりが落ちてたり。
いろんな出会いがまっています。
朝の「おはよう」が元気に言えると
自分もお友だちも良い気分。
思い切り遊ぶために、
体操着に着替えよう。
暑いから帽子をかぶろう。
汚れちゃったから手を洗おう。
おなかすいたから、
給食をいっぱい食べるぞ。
あたりまえのことを、
毎日繰り返し行うことで
健康な心と体が育ちます。
まいにち繰り返される
遊びや活動を通して
子どもたちのココロの中に
自らの目標が生まれます。
いつの間にか出来なかったことが
出来るようになっていく。
苦手だったことに挑戦したり
うまく出来ないことを
やりやすいように工夫してみたり。
ココロの中で思い描かれたものを
現実にしようとする気持ちや行動が
子どもたちの大事な経験となり
自信へと繋がるのです。
気づいたら、
自分の周りに二人、三人、四人…って
お友だちが増えていく。
それぞれのアイディアを
出し合って相談したり
みんなで考えながら遊ぶことで
遊びの内容も広がります。
お互いを刺激しあったり、
共感したりして
「たのしい」や「おもしろい」といった
気持ちが大きく膨らみます。
時には意見の違いから
衝突することもあるでしょう。
それは自分が一人ではないことに
気づいたり
相手の気持ちを知る、大事な学びです。
自分の気持ちの調整をしたり、
思いやったりと
みんなで一緒に過ごす時間は
とても大切な時間です。
幼稚園のあちらこちらで聞こえてくる
子どもたちの声。
きゃっきゃと楽しく遊ぶ声。
ワハハとうれしそうに笑う声。
その時に見え隠れする、いろんな表情。
キラキラしている瞳。
ニコニコしている笑顔。
不安そうな困り顔。
私たちはいつでも側にいて、
その時々の状況を見守り
一人ひとりが充実した過ごし方が
出来るよう
また、素晴らしい遊びを
展開して行けるように
主役である子どもたちの
手伝いをしていきたい。
幼稚園という大きな舞台に立つ
主役の子どもたちが
健やかに育ち
輝かしい未来に通ずる数多くの経験を
見守り、支えていきたいと
思っています。
それは
私たち保育者としての
役割であると同時に
一番のよろこびだと考えます。
「のびのびと元気な子」を目標に
子どもの素直な心をそのままに
一人一人を大切に育て伸ばす保育を
心がけています。
豊かな環境の中で自然とのふれあいや
日本の伝統文化を大切にして
体験することによって
感動や協調、友を思いやる優しさや
感謝の心を育てます。
人として豊かに生きていく基本は、
決まりを守り、
集団生活の中でルールを知り
それを身につけることです。
「良い」「悪い」の
けじめのつく人になるよう、
集団生活の中で育てます。
子どもたちの心の中にある
大切な宝箱の中には
多くの経験やびっくりするような
発想が詰まっています。
宝箱のカギは、ポケットの中。
いつでも自由に開け閉めできるような
環境で見守りたい。
背中にある大きな翼を広げて、
大空へとはばたいて行く
未来を感じながら。
理事長・園長 佐藤緑郎